現代ファンタジーのオンライン小説 - ものもの

すっごく辛い濃厚な坦々麺ですよ

ほんとにぃ?

ワクワクワクワク


「・・・塩、、ラーメン?」

見るからに塩ラーメンである。


でも、塩ラーメンも美味しいし。
よ、良く分からないけど

「食べてみる」


・・・

・・・


「どうですか?」


・・・


「奈々?」

どうかしましたか??


ガタッ!


・・・



バチンッ!


「お湯ラーメンじゃないの!!」


バカにしないで!


よろよろ


ドスッ


床に崩れ落ちる恭介。




奈々と恭介。


ふたりは姉弟であった。


すぐに怒る姉と、礼儀正しい弟。


姉は 弟が自分の誕生日に、どれだけ姉を大切に思ってるかを聞かされ、

「ラーメンにしたらどのくらい?」

と聞いたら、

「濃厚な坦々麺!」

「あ、それで辛くてですねぇ〜」

と 語られた。


いいわね!

奈々は嬉しくなった。


作ってみて!

私のこと大切なんでしょ?

いつもどーりの駄目出し。


「いいですよ!」

ニッコリ笑って 恭介は了承した。

彼は料理が大得意なのだ。

(奈々が強いた)


恭介は・・・

照れ屋だった。


本当は姉が大好きなのだ。


だけど、そのまま料理に自分の気持ちを出すといかん、と思って

迷いに迷った挙句、お湯ラーメンになってしまったのである。


「一応、全部飲んでみたけど、少しダシはあるけど、どう考えてもお湯ラーメンよ(汗)」


奈々は「何がなんだか分からない」という顔で下を向いている。


くる、と弟を振り返って言う。


「私がいつもあなたをパシリにしたり、叩いたりしているから?」

悲しくなっているようだ。


違う。

違うけど

「(言えないよ)」


優しくされたりするのが嫌なんだ。

いつも叩かれたり、暴言吐かれたり、パシリに使われたり


「(そういうのされると 安心出来るんだ)」


でもやっぱり誕生日は奈々のこと大好きだから、

つい奈々が優しくするようなきっかけを作ってしまった。


「(やばい優しくされる!)」

危機感を感じて。


ちなみに、

「お姉さん、とか代名詞で呼ばないで『奈々』で呼び捨てでいいわ

あなたは男の子でしょ?男が女にひざまずくのは情操教育?に良くないわ。

私とは対等でいろってことで『呼び捨て』にしなさい」

と 奈々が恭介に命令し、「奈々」と呼ばせている。



アナタがいかに私のこと嫌いなのか良く分かった。

奈々は立ち上がって、唇をぎゅっと結んでドスドスドスッ とわざと大きな足音を立てて去って行った。


・・・


恭介は「(嫌われたかもしれないけど、優しくされたり、感激されたりしなくて良かった・・・)」


思った。


 

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