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優とは

小さな世界 > 第7章「交錯」
 

    


引き続き寝所。


『根性出せ・・・』

ハッ
気付く妃羽。

『大丈夫か?ん?』
つん、俐人にさわっているその存在。

はぁっ はぁっ
「あなたは、、誰?」
意識の中で必死に問い掛ける妃羽。

・・・
もわ

ぼんやりと、赤い着物を着た少女の姿が見えた。

『私は「ラーチャ」。
女の小さいのと、今の私、ふたつの人格を持つ者。
『主』、だ』


妃羽「(ラー・・・チャ?)」

パッと目を開ける妃羽

・・・

俐人がムクリと起き上がった。
「君が、女の子と男の組み合わせ、ってことか」

驚く妃羽。


彼の方にも聞こえたのだろうか。

ぼんやりとした感覚の中、何が何だか分からなくなる妃羽。

「(主、、ラーチャ・・・。ラーチャさんが?
そういえばやけに暘谷さんが親しくしてたような。
主パワー?)」

左手首のブレスレットを見たいが、何故か見られない妃羽。

女の子と男の人・・・

『女の小さいのと、今の私、ふたつの人格を持つ者。』


パチンッ!
記憶が蘇る。
「(女の子と男の人??あ、王冠セットとミュージカル・・・偶然なの?)」


『私を知っていた?』
声の主は俐人に問い掛ける。

俐人「知っていたよ。
ずっとね・・・」

気付くと。
一面、霧で囲まれていて、妃羽たちの前の中央付近に、幽霊のような恐い感じの白い着物の女がいた。


俐人「何の、お遊びかな?」

へ、平気なの?
驚く妃羽。


『強いな』

霧がどんどん深まっていく。

妃羽「主さん?私?私なの?私なの?」

切なそうにするその存在。
『・・・うん』


俐人は切なそうに言った。
「君は女だ。だから戦えない・・・」


『戦わなくてもよい。
我の分身、妃羽を幸せにすればそれでよい』

俐人「幸せにするよ?」
気楽に言う俐人。

・・・

霧が晴れる。

目の前には凛々しい顔をした少女がいた。
凛々しすぎるくらいの・・・。


-.-. -.-. -.-. -.-. -.-. -.-. -.-. -.-. -.-.

1番候補が「俐人」で、
2番候補が「暘谷」、
3番候補が「鴻日」、
etc.....
....
..

-.-. -.-. -.-. -.-. -.-. -.-. -.-. -.-. -.-.


主はふたりの脳内に、表を見せたようだ。

・・・

『選りすぐりの精鋭を選んだ。
この、G層の中で1番優れている・・・生命を。

全員1番だ。
2番はいない』


「そう・・・」
俐人は優しく言った。


『たいした自信だな
こんなに代わりがいるというのに』


「何を言っているんだ。
私が1番に決まっているじゃないか」
くだけて言う俐人。

『ふうん?』
少し眉をひそめる主。

『優秀だな』


『・・・2番の暘谷も相当優秀だぞ。
1番同士だが、1番と2番・・・』


「へぇ?」
俐人は無表情で言った。


『暘谷は、相当妃羽を愛してるぞ』

ハッとして妃羽が言った。
「あのっ 私。暘谷さんも尊敬、してますが。
・・・・・・あの。あの」



『おまえ、本当に俐人を愛してるか』
主が疑問を持ったようだ。

「(あれ?)」
口を押さえる妃羽。
私、、好きにさせられてるだけ?

文字通り頭が真っ白になる妃羽。


俐人「・・・好きになる男がいたらそれか」
冷静な口調の俐人・・・。


img by @ZakuroHayateさん
https://twitter.com/zakurohayate
(現在は退会なさっているようです)


 

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