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氷の城

小さな世界 > 第7章「交錯」
 




氷の大きなお城。

それを見ただけで
「パス!」と言う人は多いだろう。

自分たちがアリで、お城は恐らく一般家庭のテーブルくらいの高さ、、であろう。
そのため、上の方は雲に覆われて見えない。

しかしすぐ傍の入り口、階段の手前に張り紙があり・・・
『ここは休憩所です。お好きに使って下さい』
と、何ともかんともなことが書いてあった。


裕也「あ、は、は・・・
と、とりあえず、入ろうか」
裕也が促す。

理々は、大きな大きな黒いブラックホールが浮かんでいるのが気になった。
「あ、黒い月」


階段を上ってゆくふたり。


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広い、宮殿のような作り。

理々「(私って『お城』のことをこういう風に、思ってたのか・・・
私の世界だから)」

(※理々の『思うこと』がこの世界に反映する)


何処もかしこも、豪華な部屋で・・・
ヴェルサイユ宮殿はこういうところ、と知りもしないのに紹介しても
「へぇ〜」と信じてもらえそうである。


いつの間にかとある部屋に入っているふたり。
何となく入った部屋。

裕也「ん?」

テーブルに何かの紙が置いてあった。


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1、廃漂流船
2、廃修道院
3、廃刑務所
4、廃屋敷
5、廃古城


廃だらけ。

これらの場所を、1から順に駆け抜けて、
最後にラスト・ボスとの戦い。

ということが書かれている紙、であった。


・・・

・・・

・・・


裕也はソファーで固まりながら紙を読んでいる理々に、後ろから声を掛けた。
「僕、本当に助太刀出来ないのかなぁ
うーん、ひとりでこれって・・・」

ヴィ、は理々ひとりでしか行けない。


ピチャンッ....


ザバーッ
ゴシゴシと体を洗う理々。

ものすごい大きな浴場で、理々と裕也はお風呂に入った。


何をしてもやる気にならない時は「あったかい湯船でゆったり」がベスト。
ということでここに来たのだ。

たくさん着替えやら何やらも揃っているのですぐに入ることが出来た。


裕也「理々さん、おっふろ・・いや〜湯船いいよ〜」
頭にタオルを乗せて、ニコニコしてご満悦の裕也。

理々はそれより、体中を徹底的にキレイにしないとっ、とゴシゴシ洗っていた。

(事前にここに来る前にお風呂に入っていたにも関わらず)

ピタ〜ン ポタ〜ン

ピトッ

天井から水滴が落ちてきて、BGMのようになっている。


背中が赤くなっているのを見て、
「洗いすぎだよ!気合い入りすぎ!」とたしなめる裕也。


<5分後>

湯船に入る理々。
そして、「頑張ってね。応援してる。頑張ってね」と優しく言う裕也。


理々「せんせっ、サウナ入りましょっ!根比べしましょ!」
とタオルを巻いてサウナ室に走る理々。


水風呂に入ったり、塩ぬりたくりサウナに入ったり、、よもぎサウナに入ったり、、
ありとあらゆることをして、、
逆に疲れてしまった理々と裕也。


大浴場からあがり、浴衣を着て休憩室で休んでいるうちに、寝てしまった。


薄れ行く意識の中・・・
白衣の長身の男性が理々を見下ろしていた。

かなり格好良いのに、白いひげを付けていて、自分の目がおかしくなったのか?
と思ってしまった彼女。


男性「起きたらヴィね!やるんだ!」

・・・

暗闇が広がる。
そのまま理々の意識は途切れた。
 


 

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