現代ファンタジーのオンライン小説 - ものもの

カレーうどん

小さな世界 > 第7章「交錯」
 



パン・オンライン内。

理々「わ〜、これからどうなって行くんだろう」

E層で発売された『小さな世界』はF層にも自動的に発売される。


E層=裕也と理々が元いた世界
F層=パン・オンライン


ポリポリ頭を掻きながら裕也は言う。

「××××××」

理々「×××××」


裕也「うえっ?」
理々に襟首をつかまれて色々言われる裕也。


<ノクトーン広場(或る街の中心)>


裕也『少々、モテ過ぎだと思うんだよね、妃羽さん』

少し理々とあーでもない、と何故か話し。

『そんなことありません!』
と襟首をつかまれてしまったのだ。


現―・・・

うーん、と思う。
「(ハマりすぎだよそれにしても。大きなお世話かな)」
物語依存を心配する男ひとり。

しかし理々は真面目だ。
受験勉強も、E層に戻った時のためにいつも欠かしていない。


今はランチの場所巡りに街を歩いているふたり。

「あー、クレープ屋さんに行きましょうか」

裕也「く、クレー・・・。おやつじゃないんだよ?(汗)」

わいわい。

わいわい。

あちこちで他のプレイヤーたちの声やらが聞こえてくる。

・・・

結局、その日の昼食はカレーうどんになった。

お腹にたまるので昼には向かないが、漂う香りにふたりは負けた。


店主「おっほ。裕也君。さん?あれだね、フェンリルナイト」
裕也が反応する。

「おやっさん!」

頭にねじり鉢巻きを巻いてニコニコ笑っている店主がいる。

店内は湯気で薄〜い霧が張っている状態だ。


理々「え?」

店主「知ってるよぉ、あれ、妃羽が出てくるやつだろ?
最新巻何巻だっけ」

少し話し込んでしまう3人。
そしてすぐに、
裕也&理々「仕事の邪魔して済みませんっ」
店主「調子に乗って済まんね〜っ」
と言い合い、元に戻った。


数分後。

ズルズル・・・

美味しいカレーうどんを食べながら、ふたりは『小さな世界』について話した。

裕也「う〜ん、作りものっぽいんだよな。あのモテぶりが・・・」
妃羽のことである。

裕也「確かに魅力的な人なんだけど、でも現実はああもサクサク行くものかなぁ」
作りものなのに妙にこだわる男の子ひとり。

ムーッとした顔(可愛い)をして理々が言う。
「自然、だと思いますけど?」

何でも、自分の感情に素直になって行動すればいいこといっぱい有ると思うんだよね。
・・・本能の赴くまま、という意味じゃなくて。
それを具現化しているのが『あの物語』だと思う・・・

と、裕也。

裕也「・・・でもなぁ ん?俺こだわってる?」


数秒の沈黙。


あのー
理々「ひょっとして。もしかして、妃羽さん好きなんですか?」

裕也「へ?・・・作りもののキャラを?
そりゃこだわってはいるけど」

・・・

・・・

ほんの少しの、裕也の揺れのようなものを感じる理々。

理々は言った。
「あっは、彩海さんていましたよね。層移動・・・
クリアしたらそこの層、行きますか?
あるか分からないけど・・・」

ふぅ、とため息をつく裕也。
「まず、全クリ!そして受験!それからね」


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裕也&理々「ご馳走様でした〜っ」
店主「あいよーまた来てねー」


外を出ると湯気の無い空間が広がっていた。
当たり前だが・・・


理々がぐっと両手に力を込めた。

理々「次は階移動・・・。層じゃなくて。
・・・うし!」

恐い感じの鋭い風が吹いた。

脅かすかのように。


ちなみにこの世界は、騎士なら騎士、僧侶なら僧侶、という決まった服を着て戦闘をする訳ではない。
デフォルトの服はあるが・・・。
なので、エンペリシャスの鎧着てる、と騒がれることはない。
(改造だろう、と思われるから)


 

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