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パンダの中で

小さな世界 > 第7章「交錯」
 



『弟』内。


リビングルームは白と黒が基調になっている近未来的なデザインで、

どこの有名会社のフロアですか?というような造りをしていた。

兄(本邸)=白基調
弟(離れ)=白と黒基調


妃羽は当てた。
「兄は、シロクマで、弟はパンダなんですね?」
(色合い的に・・・)

「そうだよ」
普通に答える暘谷。


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ライチー飲料の出荷時期は7月初め、様子見で月末まで居て、
8月初頭の上海発売に間に合うよう上海に帰国。


それまで待てばいいだろ 司書の仕事・・・


妃羽は赤くなって言った。
「で、でも。遊んで色々なんて私・・・」

室内なのに煙草を吸いそうになる暘谷。
「遊んでねーだろ 別に!」

・・・

暘谷は(比較的)優しく言った。

「く、『空中』、、とか『月』・・・とか」

オーラが漂ってくるように思う妃羽。
相当楽しみにしているようだ(宗教かと)。


あのっ

「前に、この色んな世界のお話しましたよね?層とか・・・」

「?うん」
何だろう、と思う暘谷。

7つの世界で出来ている。
この世界は1番下。
この世界を支配している『主』というものがいるようだ。

妃羽「『森林』は主さんの心なんです」

ピシッ
何故か心に亀裂が入る暘谷。


妃羽「暘谷さんは恐らく私が主さんの気持ちを代弁したであろう、
たくさんの曲に吸い寄せられている・・・」

チリ〜ン.....

意味不明に飾ってあるトライアングルが鳴る。

・・・
「で?」
と言う暘谷。

何か悪いことでも有る訳?
災害とか・・・


あ、あのっ
妃羽が言う。

「私の曲が良いんじゃなくて 主の思いだから・・・とか・・・」

段々何を言ってるのか分からなくなってくる妃羽。
期待させてばっかりで、もし期待はずれな曲ばかりになってしまったら
申し訳ない・・・

妃羽はそれが気がかりだった。


暘谷「・・・自信ないの?」
腕を軽く組む暘谷。


『本が好きなんです』

そんなオーラが妃羽から出ている。


森林、は『主』の気持ちだと言う言葉に何となく不思議な感覚を感じた先程。
まぁ超常現象なんてどうでもいい、と思う彼。


暘谷「そんなことでいちいち・・・どうでもいいよ
弾けなくてもそれはそれだろ」

何、おおごとに考えてんの、という顔をした暘谷。


「自分のやりたいようにやれよ」

かつて、『ピアノをライフワークにして欲しい』と言って『本が好きで・・・』と
断られ、
『じゃーもうー。おまえなんかいい!』と言っていた人の台詞とは思えない。


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暘谷「すごい相談だな・・・」

真っ赤になった妃羽があたふたしている。
目の前には、何故かティッシュの箱が置かれている。

暘谷「(こいつのことだからすぐ泣くだろうし)」
彼はこう考えて ドンッ と乱暴にティッシュの箱を置いたのだ。


ここここういうの好きじゃない暘谷さんには失礼かと思ったんですが。
あの、同じ『男性』だから、、どう思うかなって

チリ〜ン.....

「前と立場が逆になったんだろ。バランス取れるじゃねーか」
と言う暘谷。

・・・

俐人様に嫌われたらどうしよう、の一点張りの妃羽・・・


「ハッキリ言えば?『これこれこうなんです。異常なのは分かってます』
そうすりゃOKだろ?」

妙案である。

「異常だって思ったら指摘して下さい、とか
本人にハッキリ言やぁいいんだよ」

嘘をつくのはパブリックとビジネスのとこだけで充分。
プライベートでも嘘つけるか。くたびれる・・・


妃羽は参考になった。
「(なるほど・・・ 暘谷さんに相談して正解だった)」


「暘谷さんはどういう人が好みなのですか?」
はたかれフラグのある言葉を口に出す妃羽。


 

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