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A層

小さな世界 > 第6章「休息」
 



星空を見ている花宇。

ネグリジェ(備え付け)を着て空を見上げる花宇は妖精のようだ。


夕刻―・・・

客人領域なる所に花宇を送り届け、「何かあったら呼んで下さい〜」と言っていた静朝。

夫婦の苗字は『神崎(かんざき)』と言う。

神崎 静朝(かんざき せいちょう)
神崎 華夜(かんざき かや)

神の崎の、静かな朝。
神の崎の、華やかな夜。

主のこだわりとでもいうか・・・
何ともかんともである。



色々と、A層では楽しいこと、素敵なことがたくさんあって、
気付くとぼんやりしてしまう花宇。


ビュウウウゥゥゥ!

ビュッ
ビュウゥゥッ


ビュウーーッ!!


天空の城ならでは、、なのだろう。
或いは世界の頂点の世界だから・・・


なんていう・・・風・・・


初めは気が遠くなっていた花宇。
1回で慣れてしまった。

ずっと吹いている訳ではなく、1日に数回、2分ほど吹いては収まる・・・という感じなのだが。


建物の窓から外を眺め、花宇は思う。

今日は色々聞けたな・・・



あの時の沙耶子との会話。

>「どうして、部屋があって、暖房だのがあって
>国だの建物があるんだろう。人がいないのに」

>『秘密は「天空に浮かぶ島」よ。それで全て解るわ』
>(by ラピュータ



天空に大陸を浮かばせるエネルギーがあるんだから
そりゃ色々、出来るわね・・・
と汗をかく花宇。


エネルギーが有り余っているのにわざわざロボットを作って、色々とロボットに任せる
という概念が大嫌いで、遼一はロボットを極力作っていない。

飛空挺は別で、移動するのにエネルギー(瞬間移動とか)を使うのは
むしろ資源?の無駄遣いと考えて
それはそれ、と別に考えている・・・


ハッ
「(そういえば前に諭弦さんが『主が全部壊してしまいましてね』って言ってたことがあった)」
あれって一体何?
ふと思う花宇。

うーん
「(何でこんなこと。エネルギー云々に関係するのかな?)」


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はぁっ・・・
キレイ・・・

花宇はお客様用の部屋のひとつ、森林、の部屋を見てぼーっとしてしまった。
今更なのだが。

薄い、薄いグリーンの部屋。



再度、窓辺に向かう。
「(糸、としての役目を終えて『魔法』も掛けて、
そうしたら、私の記憶も消されちゃうのかな・・・)」


空を見上げる。

・・・おにいちゃんさえ、いればいいのかな

「(?お兄ちゃんさえいれば・・・?)」


目をこすり、、花宇はベッドに向かう。
「(寝よ寝よ)」


ニコニコしながらベッドの心地良さを堪能する花宇。



電気をリモコンで消し、寝ようとした瞬間。

おばあちゃんとの約束、どうしよう!
と。思った。


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寝付けず、窓ぎわでぼーっとする花宇。

疑問に思う花宇。
「(私ってもしかしておばあちゃん子?)」
今更気付く花宇。

子供かぁ。

おばあちゃんの子供がいて(お父さん)、私がいる訳だ。


「(まぁ 運命が何とかしてくれるでしょ)」

花のような、花宇。


 

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