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うた

小さな世界 > 第6章「休息」
 



(前回の続き)

A〜G層にたくさんのキャラーズを当てはめていく主。


透けていて、7色の花が中央から咲いていく球体。
それをぽん、と置いていくような。そんな感じだった。



何故だったのだろう?
何故だったのか。

作りものですらなく
かつて自分が悲しい思いをしたことのある、G層。

・・・

その時。

主は『創りたい』と思ったのだ。
G層を。

生命、にしたいと


なにもないのに、キャラーズをG層に送り込んでいた。
特に力のあるキャラーズばかりを・・・


主はG層に降りた。
なにもないが、降りた。

そしてあるキャラーズのひとりと目が合った。

『好き』そんな感情が伝わってきた。

遼一と美智からも感じる感情である。
とても高尚で温かい・・・


G層にエネルギーを供給するには、自分のエネルギーが必要、ということで、
主は「自分の身代わり人形」を作った。


身代わり人形と、主の見初めたG層のキャラーズのひとり。
ふたりが愛し合ったことで・・・・・・G層は『生命』になった。



ないところにいたキャラーズたちも、
「あるもの」になったG層で、イキイキと動くようになった。


暘谷、鴻日、麗海、ユウ・・・

力が強く、エネルギーが最も無いG層で、主からの力を捻じ曲げてバグを引き起こすほどの
優秀なキャラーズたちである。


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主はある願いを持った。

G層を「現実の世界」にすることと、
見捨て切れずにいたG層を救うきっかけになった、そのキャラーズと
寄り添えるようになりたい。
そういうもの。であった。

そのために莫大なエネルギーを使って「シュンユー」を作ったのだ。


主の思いが『森林』という曲になり、
何故か思い掛けないバグが起きた。

主しか創れないはずの「影響のある曲」をそのキャラーズも作ってしまったのだ。

『森羅万象』


主の思いをどの層よりも知っている静朝、華夜夫婦は
「主以外の存在がこういう曲を創造出来るなんて・・・?」
と戸惑った。

花宇は、主以外の存在の『影響力がありすぎる曲』に対する耐性がついておらず、
しゃがみ込んでしまった。


主の望むこと。
それを静朝、華夜は良く知っている。
G層に対して・・・

ふたりは心を痛めていたのだ。
主は本当はG層がとても好きなのに、壊してやるだの何だの、暴言ばかり。
しかし本当はG層のことが好きで・・・

誰にでもこういう気持ちになることは多少あるだろうが、
主の場合「エネルギーのある『人間』」なだけに略なのだ。



現―・・・

「やっぱり、主様は・・・」と華夜。
涙ぐみ、必死で涙を流すまいとしていた。

「うん・・・」
目をつぶって、分かってたことだよ、と言う静朝。



がしっと耐え切れずに静朝に抱き付く華夜。

「やっぱり、、主様はG層をお好きだった・・・
その お心を、キャラーズが受け取って・・・」

そっと顔を上げる華夜。

「奇跡が」

片手で華夜を抱き寄せ、静朝が言う。

「運命だ。この曲は素晴らしいね
主と同じレベルが現れようとはねぇ」


静朝「・・・題名は、7、、色っぽいから『虹』?とか『万華鏡』ってとこか」

当然だが、実際のそのキャラーズが作曲した訳ではなく、媒介者の手によって音楽に変換されている。


ハッ
「花宇さん、大丈夫ですか?」

急いで華夜が駆け寄る。

花宇は頭を押さえて起き上がった。


あれ?何でこうなっちゃったんだろう。
いい曲だったのに。
花宇は疑問に思った。


・・・


3人で歩く。

おみくじのようなものを引ける面白いところに行くのだ。



・・・
とても仲良しなふたりを見ていて、妃羽と俐人を思い出す花宇。


あっ

「(あの曲、、俐人さ、ま、の・・・気がする 何となく!)」


A層住人に戻り、勘が鋭くなった花宇。


 

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