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創造

小さな世界 > 第6章「休息」
 



主は「10」のエネルギーを持って「0」のG層に降り立った。
それまでは物質と人形しかなく、命、が無かった。

主が降りたことでのエネルギーが充満したが、主がG層を見放してしまう。

主が1年以上空へ飛行し、主を追い掛けて行った土が多く集まり、『A層』が出来た。

A層はG層のような球体ではなく、逆さまにした円錐のような形をしている。
(逆さま。強調!)


主は驚いた。

何故建物がすでにあるのだろう?と驚き、しゃがみ込むことも出来なかった。

主がG層で見た、様々な国の建造物、・・・
大昔に滅びたであろう美しい遺跡。

巨大という形容で表現出来ない大きな樹。
エメラルド・グリーンとエメラルド・ブルーで輝いている。


巨大な時計塔。


・・・

主は『千条院 遼一』と『千条院 美智』という

理想の父、母を創った。


大嫌いだったはずの大和。

何て。何て美しい・・・
どうして?

優しい大和の土。


手に取り、「これを、使わせて頂きます」。と挨拶し

主は、上記の人形たちを創った。


遼一も美智も、主を本当の娘(血が繋がっているレベル)のように思い、
大切に大切に慈しんだ。


・・・

すぐに、何処かの涼しげな遺跡内で
主はあまりにも多すぎる(本当に多すぎる)建築物の謎について、両親と考察し合った。


遼一は、
・準備してくれてたんだよ。今まで(G層)のことがあるからプレゼント、ってことで。
・創造主かもしれないし(準備したの)G層の思いが伝わってきたのかもね

美智は、
・とても美しいこの世界・・・御上の、いえ主様のお心が、そのまま出たのでしょうね
・・・・時計塔と大きな樹は何か意味がありそうですわ

主は、
・2100万人いたG層では、2100万人分エネルギーを吸い取られていた。
・ここでは「ひとりだけ」なのでエネルギーがひとり分のみ
・過剰なエネルギーが様々なものを創りだした。


主は思い出す。

A層が出来てすぐに、ユホロリア海岸にバサッと倒れて寝たのだ。
気付いたら夜で、

体中が垢ですごいことになっていた。

何日、、何十日寝ていたのか。

あの時間の間に何かあったのかな、と思う主。


くるっと後ろを振り返り、遺跡を眺めて
「(G層の時の私の様々な記憶を元に、これらがエネルギーによって作られていったのか)」

主は少し下を向いた。
・・・そのこと自体が、創造主からの取り計らいかもしれないし、
G層が何かを訴えたがっているのなら、それを伝えようとしたのも(仮にそうだとした場合だ)
創造主であろう。
・・と。


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ユホロリア海岸。


主はとても素敵なものを見つけた。

G層で見たことのある、様々なメディアである。

(メディア=本、楽曲、絵画、映像など)

「創造主様みたいに・・・私も創ってみよう」

・・・

・・・


『キャラーズ』

創造主が創った人形ではなく、

主、が創った人形たちだ。


選ばれし人形、『キャラーズ』。
いつか、創造主が人形であった自分を人間にしてくれたように

キャラーズも『人間』にしたい。したい。
強く思う主。



A〜G層にたくさんのキャラーズを当てはめていく主。


透けていて、中央に7色の花が咲いているような球体。
それをぽん、と置くような。そんな感じだった。



何故だったのだろう?
何故だったのか。

作りものですらなく
かつて自分が悲しい思いをしたことのある、G層。

・・・

その時。

主は『創りたい』と思ったのだ。
G層を。

生命、にしたいと。


なにもないのに、キャラーズをG層に送り込んでいた。
特に力のあるキャラーズばかりを・・・


主はG層に降りた。
なにもないが、降りた。

そしてあるキャラーズのひとりと目が合った。


 

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