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小さな世界 > 第6章「休息」
 



7km(往復)ほどの散歩を楽しみ、図書館で本を読んで何冊か借り、帰路に着いた妃羽。

(ちなみに、中国人はほぼ英語が堪能ため、登場人物(G層)全員が英語を話せるという設定です。)

妃羽「(アクセサリー・ショップとか寄りたかったけど、まぁいいか)」
妃羽は小さなツインの王冠(王様と王妃様の王冠)の飾りが大好きだ。


タッ
ニャ〜ア

ユウが妃羽に駆け寄った。


数分後。
妃羽の腕の中にいるユウ。

「(あったか〜い)」
あたたまる妃羽。


テクテクと歩いている間、ユウがずっと黙っていて何となく緊張しているようなオーラを感じて
「どうしたの?」と声を掛ける妃羽。


妃羽「?」



30分後、私室に到着する妃羽。

部屋をくるくる回って、何かを探しているような動作をするユウ。


妃羽は「(まぁあのユウのことだから、、心配することないよね
後で分かるでしょう)」と思った。

妃羽は楽譜ノートや筆記用具、その他色んな機材をバッグに入れだした。

ユウ「作曲しに行くのか?」

やっとしゃべったユウに驚く妃羽。


ユウはビシッ!と座った。

「行くな。それと何となく、おまえさんの周り、変なオーラが取り囲んでいる」

妃羽「え・・・」
未生命?何となく頭によぎる単語。

フゥ....とユウはため息をついた。

「部屋を色々見てみたけど、、」

ガタッと半身を壁にぶつけて妃羽が言った。
「何でそんなものが見えるの?超能力?」
そもそも猫がしゃべってる時点で摩訶不思議なのに、今更なことを言う妃羽。


ユウ「それはどうでもいいんだよ!とにかく色々危険なんだ。
この部屋も、少し何か「ある」しな」

妃羽は涙ぐむ。
「変なこと言わないでよ。どうすればいいの?」


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10分後。

ゴロゴロゴロ.....

妃羽のひざの上で気持ち良さそうにとぐろを巻いているユウ。

妃羽「・・・危険は無い、か。」
ユウ「でも「有る」んだ、そいつらは

別に放って置いても何の害もない。
ただ、地球とか何か「大きなもの」に異変を起こす」

おさらい。
・個人単位には危険は及ばない
・時間を掛けて地球規模で異変を起こす


妃羽「温暖化とか災害、人口爆発の一方で不妊・・・
様々な嫌がらせを・・・」

ユウはフゥーッとため息をついた。
「時間を掛けてな。やつらは「一気にドーン」の戦法を使ってくるからな」

「放って置いても害は、、有るんじゃないの!」
思わず声を荒げる妃羽。

くるっと振り向くユウ。
そしてゴロゴロとすり寄って、「怒るなよ。個人は大丈夫なんだからよ」
と言った。

ふぅ、、妃羽はふと左手首にあるブレスレットを見た。


カンカンカンガーンッ!
カチンカチンカチンッ

ガタガタガタッ

ビルの建設工事のような音がする。

それを聞きながら、「世界は「有る」のにそれが、「無い」ものに壊されるの?」
と何とも言えない気持ちになった。


そういえば
「ピアノ室に行くなって言ったのは?」
思い出す妃羽。

パッと離れるユウ。

ビシッと座り、言った。
「ピアノはおまえさんの『力』を他に及ぼしてしまう」

下を向き、正の忠告を思い出して恥ずかしい気持ちになる妃羽だ。

「・・・・・・・・・暘谷さん、曲楽しみにしてたのに」


ともかく、人がいない所を探して弾くことだな。
あと、ブレスレットは大切だから紐、定期交換しておけよ。
付ければ付けるだけ、護る力が増す。

ユウが格好良く言った。


ハッ
「ユウ、教えて。どうして『そういうの』が視えるの?」
妃羽が立ち上がった。

びくーん
ユウが毛を逆立たせて驚く。


じゃあ俺はこれで!

ピューッとテレポートして消えるユウ。


驚いて声も出ない妃羽だったが・・・
「(良く考えたら、猫でしゃべれてテレポートも出来る・・・
ユウって、何者なんだろう?)」


今度、超常現象の本でも借りるか・・・中国語がいいな
と思う妃羽。


 

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