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小さな世界 > 第6章「休息」
 



花宇はドキドキしていた。
「(おふたりは幸せでいて欲しい。
私のわがままなの?
でも、おふたりにとってもいいはず)」


カチャッ

俐人私室・1に入る花宇。
入室許可が出てから入るまで少しの間が空いた。


話が終わる花宇。

1、シナリオの話を前にしたが、どうやらシナリオの『力』から
みなが開放されている。気がする
2、『力』ではなく自然とおふたりが、、というのを願っている
3、この後、ある層に移動する予定

・・・

4、妃羽さんが、自分の気持ちを持て余している。
(詳しい説明)
大きなお世話だが、心配である。



俐人「私たちは何の心配もない」

おっ
思わず俐人のデスクの観葉植物をじーっと関係なく見てしまう花宇。

「(おっと)そ、そうですか。良かった」
ニコッと笑う彼女。

・・・

俐人は笑みを浮かべたまま黙っている。

??
花宇は固まる。

遠い目をして俐人は言う。
「でも、あの人は壁が厚すぎる」

花宇は呆気に取られる。
「(え・・・あ・・・
どういう・・・」

俐人はデスクに肘を付き、手を組んで言う。
「・・・一筋縄じゃいかないな」


・・・
花宇「お、お待ち下さい!」

花宇は両手をジェスチャーのようにバタバタさせる。

「そっその、『私たちは何の心配もない』と・・・今・・・」


下を向いて黙り込む俐人。


花宇は
何も言えずにただ、立ち尽くすしかなかった。


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花宇は少し涙が出て、それがバレないように仕事をした。

「(もう何がなんだかっ、、)」

グズッ
自分の非力さに惨めさを感じ、同時にめまいを感じた。


・・・

俐人「(あ〜あ・・・)」

疲れ切った顔で、だら〜っと
バルコニーテラスに座っている俐人。


いつも泣いてばかりで、
悲しそうな彼女。

「(どうして信じてくれないんだろう)」


くだらないことばっかりに気を取られて

「(まぁすぐ私のところに戻ってくるんだろうけど)」

少し笑みを浮かべる彼。


彼女が何処へ行こうと
私は傍にいる。
私たちは
離れられないんだ。

遠くを涼しげに見る彼。


暁のような空。
燃えるような。


カラリンッ

音が鳴る。


妃羽だ。

背伸びしているような凛とした姿。


俐人の横のデッキチェアに座る。

トロピカルジュースを飲み、少しリラックスした彼女。

パッといつもの顔に戻る妃羽。
そわそわした後、、

妃羽「花宇さんが事情を話してくれて。
・・・詳しくじゃないのですが」
緊張で声が震える妃羽。

俐人「うん」

ざざ〜ん・・・

虎原海(プライベートビーチ)の音が鳴り響く。

落ち着いて俐人は言った。
「また悩み事だよね」
長いまつげを伏せる。

キレイなレースのような泡が、さざ波を作っていて、
ふたりの空間を包み込んでいるようだった。
・・・デッキの下では。


あれ?
妃羽は違和感を感じた・・・。


 

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