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7色の

小さな世界 > 第5章「知られざる」
 

 
「とにかく、踏み潰す。軽い気持ちで。空気を踏む。
足は汚れない。
上手く言えないけどそういう」

ラーチャは、未生命(夢の中の存在をそう定義した)への対応を言った。

踏み潰す。
空気を踏むように。
踏みようが無い、とも思う

いると思い込んでいるだけで、本当は「いない」
私たちの脳が「いる」と思い込んでいるだけ

いる、と思うから「無」から「有」に転じてしまう。

「いない」と強く思う。



ハァハァッ

ラーチャは苦しそうに息を吐いた。


とても明るかったはずの室内が、とても暗い。

リンリンリン......

鈴の音にビクッとする一同。
(そらそーだ)

風はもちろん無い。


妃羽は心配した。
「(具合?が悪いのに、こんなことして大丈夫なのかな?
風邪とかなのかも・・・)」



ラーチャ「ベッドあったか〜い♪」
一同は全員汗をかいた。

介抱して、ベッドに寝かせて、アイスノン?を手作りで作っておでこに乗せて・・・
飲み物などを飲ませて。

20分後。
笑顔のラーチャがベッドにいた。


ベッドの中で色々言うねー!と
半身を起こして両手を上げるラーチャ。

暘谷は振り返って言った。
「いい子なんです!本当に!」

ハハハ...と苦笑いする一同。
(少し緊張が解けている・・・)


紙に書くラーチャ。

全員が「(言う、って言ったのに・・・)」とツッコみを入れる。心の中で。


1、妃羽さんはすぐに良くなる
2、G層はちょっと危険。未来が視えない


ガーンッ と衝撃を受ける一同。
(一同、ばかり)

関係ないイラストを描いて楽しむラーチャ。
下手だなー・・・とそっと言う暘谷。


俐人「未来が視えないのか」
運転手「人類の宿題ですね」


「ラーチャ、今度おもちゃ買ってやるぞー」
「おっほー♪」

ほわほわの空気が漂う。

さっきの暗い空気はどこだろう、と思う妃羽&俐人&運転手。


運転手「しかし、、不思議な方ですなぁ・・・」

俐人と妃羽が「え?」と振り返った。

さっきよりも部屋の中の明るさが増し、白くなっている。

「んー上手く言えないですねぇ うーんと」

妃羽「私っ分かるような気がします
懐かしいような・・・」


運転手が言った。
「ともあれ、妃羽さんが無事で良かった」

G層のことが衝撃的でそちらばかりになっていたので少しみなが恥ずかしくなった。


ベッドから降り、バタン、パタンッと箪笥の中を調べだす少女。

んー・・・

「あった!」

ラーチャが声を上げた。


妃羽の両手の平に、そのチャクラ・ブレスレットが置かれた。

色とりどりのブレスレットである。
「持っていればその日数分、力が増える」
ラーチャは言う。

「やーこれはキレイだな」
思わず言う俐人。

何種類あるんだろうというような様々な色の玉。

パサッ
小さい冊子を妃羽に差し出すラーチャ。
チャクラの、、こういうのがあるの。

パラパラッと見るとヨガのポーズの絵などがあり、不思議な感じのすることが書いてあった。


「たくさんの色があって、色々守ってくれているんだな、って思ったら元気出るっていうか
『守られているんだ』って感じになると思って」
ニコッとラーチャは言う。

妃羽は嬉しくて頬を赤らめた。


・・・

でもぉ
「それ、大切にしてあげてね。
念がこもるように、エネルギーを吸い取らせたり、ずーっと腕に付けてたり・・・
本当に私の大切なもので、皮膚みたいなものなの・・・
変なこと言って御免なさい!」

あせあせしながらラーチャが言う。

キョロキョロしながら暘谷が言う。
「そっそんな大切なもの、こんなの(こんなの)に渡していいの?!」


・・・
ニコッとまた笑ってラーチャが言った。
「妃羽さんなら大丈夫」


一瞬だけ、この空間が『神々の話し合い』のような空間に、なったような感じになった。
一瞬だけ。


 

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