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それでも

小さな世界 > 第5章「知られざる」
 



ランラン国邸・内部。

・・・

厳しく、険しい顔をするランラン。
かなりの拒絶オーラが漂っている。


「来るな、と言ったのに」
凛として言う彼女。

ルーリー「そんなっ。だって折角・・・
それにあなたしかっ」

ランラン「私はっ来ないでくれと言った」

・・・

シュンユーが前に出た。
「あなたしか、いないの」

竹流「まぁこっちも突然でなんだけど。あなたしかいないんだよ
あれっ、ランラン・・・?さん?
お願いします!」



「あれ、たけちゃん?」
竹流を見て驚くランラン。


何階か分からない、高いところのバルコニーテラス。

「ヤーヤー、当たりすぎ?こっちに移動する?」
3人を誘導するランラン。

ヤーヤーとは、B層で言うところの「太陽」のことである。


4人は椅子に座り、お茶を飲んで茶菓子を食べ・・・

ランラン「フー。その指令?、私のとこに来たわよ
主からね」
ランランはビシッとして言った。

夜ごと、妃羽の夢消しをしてきた。
他の全ての夢消しの役目を捨てて。
頑張っても頑張っても、全然力が及ばない。

だから諦めた。

ということを彼女は言った。

竹流はひたすら「何とかならんかねぇ」系のことを言っている。


「試練か何かじゃないかしら」
ランランはクールに言った。

ズズーッ
優雅にミスティ・ディノ(高級かすみ茶)を飲むランラン。

でもぉ
両手を頭の後ろに組んでルーリーが言った。
「詰みぃ?どーしようもないのぉ?」


ガキイィィイッ!!
大きな雷が落ちた。


ルーリーは立ち上がった。

ザーザーザーザー
大雨も降って来た。

ザーザー

少し歩いた彼女。

「何も、出来ないんだね・・・」

ビカッ!

この世界では日常茶飯事な雷が
特別なように、鳴った


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ゴクリッ

穏里(林医師)からもらった安定剤と、
正が見繕った市販の睡眠導入剤を飲む妃羽。

このまま怯えるだけなんてダメだ、と
有名な占術師のところに行くことになった妃羽。

あからさまに占いなんて信じなそうな暘谷が紹介する占術師である。
効果を期待するに決まっている妃羽。


そうだ
「(暘谷さんへの『森羅万象』のCDを早く作成しなきゃ
頼まれてるんだった)」

俐人「眠れる?」

ぽよ〜んとするマットレス。

左右に首を振る妃羽。


・・・

連日悪夢から起きて、、それで俐人様を起こしてしまっている。
本当に何とかしなきゃ。
焦る妃羽。


ベランダに出る。
「(ユウがいなくなっちゃったな 俐人様と一緒だから)」

『約束よ。念はかならず『真実』になる
強く信じて。
あなたの、信念を貫いてね、生涯』


信念・・・、という言葉がやけに強く響いていたのを思い出す。

芯が定まってないから?などと思う。

うつら、うつら、とベランダの手すりに寄り掛かる妃羽。
それを、たまたま起きていた俐人に介抱された。


<室内>

一連のことを妃羽から聞いている俐人。
G層より下の層に、未生命という存在がいて、G層の主である妃羽を攻撃している。

俐人「眠るのが恐いからと言って・・・
風邪ひくだろう」
腕を組んで呆れる俐人。

私も、明日行く。
優しく言う俐人。

だからほらね、寝よう?
心配ないよとさっぱりと言う。


妃羽はやっと、安心した眠りが襲ってくるのを感じた。

本能的に、妃羽が起きていると自分も起きてしまう俐人はやっと眠ることが出来た。


 

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