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何らかの繋がり

小さな世界 > 第5章「知られざる」
 



愛花「え?」

彩海「言葉通りよ。D層には『エンペリシャス』は無いわ。
だからなれない。残念ね・・・」

絶望的な顔をしている愛花。

彩海は太陽を背にしている。
「・・・真実はいつも残酷。それで折れるようじゃ、騎士にはなれないわ」

くっ
愛花がみっともなく顔を歪ませる。
「ど、どうせ、騎士になる予定はなかったもん
ウィザードだもの。本命は」

チラチラチラチラ.....

先程からずーっと長いこと降っている白い花びらたち。
雪のようであった。


先日。

振り向く愛花に理々がやってきた。

「あの!来てましたよ!彩海さんて人」

愛花「えっ本当か!」
口調がたまに戻っている愛花。


チラチラチラ.....

現在―・・・

7日前に『7日後に来る。って言ってました』と理々が言って

愛花「(今に至る・・・)」


何処かの草原。
土手に座る愛花と彩海。

愛花「遅いんだな。早くもあるが」

彩海「この世界の主人公と接触して、それからじゃないとダメだった。みたい」
自由にスムーズに層を移動させることはとても大変らしい。

エンペリシャスの最終形態になって7日後、理々を介して来た
「彩海来訪報せ」。

彩海「計・・・14日ね」


タンポポ咲いてるから今日は春。クールに思う愛花。


彩海「ウィザードになりたいんでしょう。早く帰らないとね」


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理々「いなくなっちゃったね。何かお母さんがいなくなっちゃったみたい」

夜の裕也城。(城)

ホットミルクにイチゴをポトンッと落とし、ズズーッと笑顔で飲む裕也。

『現在、○○国△△街にて大雨が降っており、このまま夜明け過ぎまで降ると思われます。
続きましてエンターテイメントです』

テレビの音が聞こえる。


「は〜あ、大雨かぁ」

一応、こういうテレビシステムはある。


裕也「ちぃ〜っとストイックすぎるから、もっと自分に甘くしても、と思う」
愛花のことを言う。

・・・
理々「懐かしく・・・思ったよね。初めて会った時」

何らかの・・・重要な存在だからなんだと思う。
あの人が。

・・・

裕也「僕は、、君に似てると思ったからびっくりしたんだ
顔じゃなくてね」


ははっ
「私、重要人物になっちゃうね」
笑う理々。


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愛花の実家。
大きなお城内。


愛花「ローン!」
ロンを抱き上げる愛花。

ロン「アイユーちゃん!」

アイユー=愛羽(愛花)

(間)


アイユー「強く?かどうかは、、だけど少し剣が出来るようになったよ!」

アイユーは自室でロンに話し掛けた。

ロン「難しかった?」

アイユー「うん。すごく」



夜。

少しウィザードの本を読みながらアイユーは思う。

「(また理々さんたちに会えるのかな。まさか本の中の存在に会えるなんてって思ったけど。
夢みたい・・・。夢だったのかな)」

しかし彼女には最も大きく得られたものがあった。
「(あれは・・・嬉しかった。夢な訳・・・ないわ)」



裕也が険しい顔をする。
「それにしても・・・愛花さんのお母さんて何者なんだろう」

理々「え?」

裕也「それを、解明出来たら。いつか 愛花さんが」


他人事のように聞いているようで、結構気にしているようだ。

理々は言った。
「お互い、最高の幸せを、再会を、得られると思う」


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花宇「みえっくしっ!」

すごいくしゃみに固まる愛衣。


花宇「何コレ・・・涙が止まらない」

ぐしゅぐしゅ(汚い)といつまでも鼻水と涙を拭く花宇。




 

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