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小さな世界 > 第5章「知られざる」
 



しばらく腰を抜かして、呆然と骸骨の騎士を見ていた裕也と理々。

「あ、・・・」

あいかさん?すら発音出来ないでいる裕也。

何故かふたりは『あの愛花』だと分かったのだ。
目の前の恐ろしい・・・おぞましい騎士が。

涙であふれる理々。
「あ、拒絶反応?」
薬を飲んでおかしくなってしまったのか?と思う彼女。


愛花「・・・たまたまこうなった。
バグだろう」

理々「(しゃべったぁぁあぁ)」
心で悲鳴を上げる理々。


裕也と理々は思う。
「(どう考えてもラスボスだろう)」



10分後。

通常のエンペリシャスと思われる姿になっている愛花。
2通りの姿に切り替えることが出来るようだ。

愛花「・・・アレが最終形態らしい」

裕也「(エンペリシャスのか・・・)」

おにぎりを食べながら3人は語らった。


理々「でもあんな姿が・・・負けられない」
闘争心バリバリの理々。


さわっ
風が吹く。

上を見上げると「Congratulations on your promotion!(昇格おめでとう!)」
とあった。


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理々「彩海さん?」

紅色の花びらが舞っている。

ギャオー!
えいっ!
ヒーリング!!

ビビビッ!

ガキーンッ!


裕也「他のみんな(プレイヤー)頑張ってるみたいだね」

A〜G層を行き来し、移動させる存在、彩海。

愛花「あの人を待ってるの」



・・・

愛花「この世界・・・『パン・オンライン』にログインしたらすぐに戻れないコト、
分かってたわ
全てこの『最強の騎士』の職に就きたいがため」

紅色の花びらがずっと舞っている。

さらさらさらさら

さらさら.....


気が付くと。
ロングヘアーになっている愛花がいた。

不思議と違和感はない。


愛花「キャラクターの容姿を決めるのがあってね。
この世界に入る時に。
男言葉、ミニスカート、セミロング、って決めたの」


愛花は言った。
「本来の私はこれよ。ミニスカートとか笑っちゃう」

固まっていた裕也と理々だったのだが・・・

裕也「あ、あれ?急に?魔法が解けたんですか?」
聞く裕也。


愛花「・・・そう。目標達成したからね。
そういう「項目」もあってね」


D層。

ナイトライド博士、ジョセフ騎士がいる層である。
『Lily』という物語を出している層で、そこの主人公が理々ということになっている。

理々が作ったゲームを、「実際に作ってみよう」と、何者かが・・・
実現させたものが、『パン・オンライン』。

しかし中毒者が続出したため、様々な城に封印されていた。


愛花「一度ログインしたら容易には戻って来れない、、という恐ろしい噂があって。
そんなこと全然無かったんだけど、何故か私は戻って来られないだろうなって思ってた」

でも、強くなりたくて頑張ってこの世界に入った。


理々「目標は『エンペリシャス』になること、、だったんですね
D層という世界では失われた職に・・・就こうと・・・」

その通りであった。


愛花「本当の『ならなければいけない職』はウィザードなの。
でも物理的な力も強くなりたくて」

そしてこの世界にはウィザード系のD層を超える職業は存在しない。

かつての愛花の面影がなくなった、髪の長い女性が言った。
「もう、D層に帰らないと」


キラキラした花びらが一気に舞う。

愛花との別れを惜しんでいるかのように。


彩海は層の移動係(と言ったらアレだが)である。

愛花「あの人・・・来ないかなー」

また、顔だとかオーラだとかが変わった。
強そうなのが、普通の一般女性にどんどん変わっている。


裕也と理々は
すぐに笑顔になった。

「頑張って下さい!」


 

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