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きっかけは

小さな世界 > 第5章「知られざる」
 



俐人と妃羽が俐人私室で7日間を過ごしている間、
魏の飲料水プロジェクトは着々と進み、パッケージデザインは正の提言により

妃羽の絵のふたつのものを組み合わせたものにすることに、決定した。


ユウは思う。

妃羽がG層の主人公で、人を惹き付けずにはいられないのなら
ずっと少女の頃からそうだったのだろうか?と。

「(それなら悪いヤツにひっかかっていそうだし)」


妃羽「えー?」

大元の素地メロディーを、きちんとした拍子に整える変換機、それをさらに楽譜に表記する変換機を
ずっといじっていた妃羽。


妃羽「そう・・・ねぇ。そんなこともなかったかな?
ともかく。ん〜、コレどうしようかな、、(変換機をいじっている)」

1時間後―・・・

ドサッとクッションを背にして座り込む妃羽。

「今日は全然無理だー」

ユウ「今日はあんま無理すんなよ」


妃羽は曲を作る時、どうでもいいことばかり気になって無駄な動き、無駄な思考をするので
結果、『曲』が完成するのがとても遅くなる。


お風呂に入り、『古代の謎・超高度文明』の本を読む妃羽。
(ここにはE層、F層についての事柄があると思われる)

「んー、、俐人様のところに来てからかな?
あ、俐人様に注目された時からかも」

・・・

「(じゃあ今までどうしてたんだろう)」
疑問なユウ。


1、主人公に惹き付けられる人間は限られていて、最初が『俐人』だった
2、ある条件で主人公オーラが出て、惹き付けさせるようになった
3、他


ユウ「紙に書いたぜ
思い当たることは?」


妃羽「(そんなコトどうだっていいのにー)」

読んでいる本に栞(しおり)を挟み、
ユウに手渡された紙を見る妃羽。

・・・

「んー。分かんないなぁ。でも俐人様と会ってからかも。謎の色んな・・・引力っていうか」


「自覚はあったのか?」

妃羽「うん・・・。悪い意味だと思うけど人を吸引するっていうを感じはした。
でも、同時に人が鉄だとか機械?みたく見えるようになった。全部じゃないけど」

難しい話に意味が分からなくなったユウだったが

「・・・納得行ったぜ。ここはおまえさんの世界だからな。
本来の「おもちゃ」が見えるようになったってところだな」

妃羽は驚く。
「な、何?」

妃羽の読んでいた本にちょこん、と座るユウ。

「ここはおまえさんの遊び場で、他の人間たちはおまえさんが創ったおもちゃなんだ。
魔法が解けて、「人間じゃない」ってのが分かるようになったんだ」

ビクッとする妃羽。

紙を見直す。
妃羽「じゃあ、この 2 かな?」

俐人を写真だとかではなくて遠くから見ることが出来るようになってから、、
臨時の召し使いになってから、、

だろうかと思う妃羽。


ユウ「魔法を解いたのは俐人サマって訳か」

・・・

妃羽は不安な顔をした。

ユウは妃羽のひざに乗った。
妃羽は沈黙してしまったからだ。

ユウ「(俺何か変なこと?言ったっけ)」

何故、俐人様なんだろう。
あの人って一体・・・

やっと言う妃羽。


妃羽「かなり前に、女学校にいた頃に好きに、、ファンになって
それで注目するようになったの」

召し使い応募があって、ドキドキして頑張って申し込んで

採用の通知が来た時はこのまま死んでもいいと思ったわ。

・・・

変よ

ユウに語る妃羽。

「絶対変よね!それだけでそんな風に、そんな感情になるなんて。
激しすぎるわ」

ユウは諌めた。

「お、落ち着けって」

カタカタッ

ガタガタッ

窓の音が鳴った。
風が強く吹いているようだ。



就寝時―・・・

妃羽「・・・」


同時刻、俐人は夜空を見上げていた。

「(人形たちの中、選ばれた人形たちが『キャラーズ』と呼ばれる者たちなのだろう
妃羽、私は自分の意思で動きたい

君が私に何かを求め、その通りに私が従う。そうじゃなくて。そうではなくて・・・)」


「(人のこと言えねーケド、あの人って一体何者なんだ・・・
鍵を開ける人形?)」
何処かの屋根でベターッとうつ伏せるユウ。


 

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