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未知なる

小さな世界 > 第5章「知られざる」
 



『それで、俐人様に『何か・・・変わったことは?』って言われたの。
顔色悪いから心配って言ってたけど・・・』

なんか、深い意味がある気がする

ユウ『?』

妃羽『最近変わった夢を見るの。それに関係してるような』


数日前の夜の会話を思い返すユウ。
そんなこと、見抜けるもんかねぇ、、と思う。


足をひっぱられている夢。
妖怪。
下に黒い沼がある。

「(G層の下に何か凶悪な層でもあるんじゃ。
・・・まさかな)」


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召し使いA「あれ〜」
召し使いB「可愛い〜何処から来たんだろ」

鴻日邸にテレポートしたユウ(『受難・・・』参照だがテレポートが出来る)。


しつこいレベルで頭をなでなでするB。
あからさまに嫌がるユウを、必死でフォローしようとするA。


鴻日は世界について色々と知っている。
彼に何か聞いてみよう、とやってきたのである。


B「それにしてもどうしよう、この猫。
里親を探してくれる施設があったからそこまで明日持っていくか」

A「・・・何でしょうね。何処から入ったのかな」



くあ〜っと大きな欠伸。
何回目だろう、と思っていた頃に。


鴻日「久し振りだね」

ホワイト・ブラウンの鴻日の私室。
ず〜〜っと彼の帰宅を待っていたユウ。

排泄系の心配があるため、猫砂がまいてあるカゴに入れられている。


鴻日「・・・良く僕の部屋に置いて?もらえたね」
ユウ「ホンイー、ってちょっと鳴いたらすぐだったぜ」


・・・という訳でさ。
疲れちまったよもう。
とため息をつくユウ。

妃羽の話が不思議でつい考えてしまった、とのこと。


興味深いね、と鴻日。
「G層(ここ)より下に『層』があるなんて」

ユウは即答する。
「だろ?でもそんな気すんだよ」


しかし何で今になって、と思うひとりと一匹。
妃羽の謎の体験だ。




あの日の会話を思い出す鴻日。

暘谷『何か、やな予感するんだよ』

鴻日『え・・・?』


変な空気が漂ってて・・・
気持ち悪い。と暘谷。

鴻日は話を聞いた。



ユウ「・・・
悪が善を攻撃?何だそりゃ」

コクッとワインを呑んで鴻日が答えた。
1、世の中は善と悪が半分半分で出来ている
2、のに、最近悪がはびこってる(哲学的な意味ではなくて)

・・・

鴻日「世の中に絶望しているとかそういうのではなくて
『本当にそう感じる』という言い方だったね」


ユウ「・・・。こういうオカルティックな現象はもうこりごりだぜ。
腹立つな」
目をつぶって少し頼りない顔をするユウ。

・・・こういうの、が面白いけど?と鴻日。

「何言ってんだ。おまえさんドMか?」とユウ。


結局、「勝つ」んだから面白い。
勝つのが分かってるんだからいいじゃないか、と鴻日。

・・・
「(すっげぇ自信だな 真似出来ねぇや)」
とユウ。


トポッ.....トポポッ.....
ワインのお代わりをするユウ。


世界に作りものはたくさんある。
どの「作りもの」が下の層になるのだろう、、と考えるひとりと一匹。


少なくとも
「良い感じのものじゃない気がするぜ やれやれ」
とユウ。


大丈夫。
「結局勝つだろ」


こいつがG層にいてくれて感謝するぜ主さん・・・(いるか知らないけど)
とユウは思った。


 

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