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空想の世界でも

小さな世界 > 第3章「ミルフィーユ」
 


「・・・」
鴻日は呆気に取られている。


ピーッとピラミッドの絵を書き、早書きで色々と書いてゆくシュンユー。

「A層が一番支配力が高くて、人数が少ない。
で、『大きな世界』なの」

B→C→・・・G となっていくに従って『小さな世界に』

ガタッ

鴻日が立ち上がった。

少し青い顔。
「それじゃあ、僕たちの世界が一番小さいとでも?」

余裕のある鴻日が取り乱している。

・・・
「そうだよ」
普通に言うシュンユー。


シュンユーは『大人の女?』モードからすっかり『元々モード』に戻っていた。


片手で額を押さえて目をつぶり、そっと鴻日は座った。


続ける。
シュンユー「それでね、G層が一番人数多いのよ。76億人」

さらさらっと書いてゆくシュンユーだ。

A層は10人しかいないわ。

私たちの世界、B層は700〜800人

C層は、、

もういい!
鴻日が立ち上がって(再度)言った。

「君が何を言っているのか分からないが、どうしようって言うんだ
君の戯言に付き合っている暇はない!」


目を点にするシュンユー。

「・・・」


君は何者?

・・・
シュンユー「B層の魔法使いよ
A層のある方に創り出されて、、魔法を使うのよ

全ての概念、B〜Gは全部A層の『あの方』が決めているの
その、願いの元に動いてるのよ私たちは」


何だ?

違和感が無い

鴻日「(この女性の言うことは本当だ)」


ニコッ
シュンユーが笑顔になる。
「信じてくれた?」


さらさらっ

とても綺麗に文字を書いてゆくシュンユー。

それを見て、
「・・・君は秘書になれそうだな
きれい」
と言う鴻日。


ニッ
「有難う御座います」

少女〜・・・な感じでほんわかと笑顔。


C層が音楽の世界です。
人数は2万人程ですね。

D層はロールプレイングゲームのような世界。
僧侶とか戦士とかがいて・・・
人数は50万人程です

E層はG層と同じような世界。
概念が同じ。
人数は700万人程。

F層はE層の主人公のゲームの世界。
あ、えーと。E層の主人公の女の子。
その子の創り出した世界。

ずーっと
鴻日は黙って聞いている。


人数は、、えっと1万人。


でぇ
「G層、、妃羽さんたちの世界が。
あ、鴻日さんたちの世界が76億人」


鴻日「・・・」


そんなに人数の違う理由は。
鴻日は尋ねた。

シュンユーはしょぼんとしながら言った。
「分かっていません・・・」


・・・
今ここで話していること自体、夢の世界の出来事で、
何だか面白い。
覚めたら忘れてしまうのだろうな、と思う鴻日。


余裕の笑みで言う鴻日。
「・・・各『層』に秘密管理者がいて、その存在がいることで
世界の『背骨』が組み立つ訳だな」

「選ばれて、光栄だよ」
静かに言う彼。


せっせと急いでノートに書いて説明していく必死なシュンユー。

・・・
1、この世界は選ばれた者たち、通称『キャラーズ』と呼ばれる者たちで出来ている。
2、A層が「現実」で、B層以下は全て「作りもの」


ピーッとある項目に赤ペンで線を引くシュンユー。

シュンユー「あの方、がG層の空想を『現実のもの』にしようとしています」


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丸い水晶を出すシュンユー。

「あなたの世界を物質的に『地球(ちきゅう)』と呼ぶのですよね。
地の球。球体・・・。
でもB層やC層などは三角錐で出来ていたり、砂時計の形で出来ていたり。
様々な世界があります」


・・・



『G層では『妃羽さん』が主人公。

私は魔法を掛けるために創られて
ジェムストーンを使って「事実」を創るの・・・』

起きた時、その言葉がいつまでもいつまでも頭の中に響いていた。


 

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