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再会前・・・

小さな世界 > 第3章「ミルフィーユ」
 



空気がどんどん黒くなっていく錯覚に陥る妃羽・・・。

妃羽「・・・誰かが数人、付いていて下されば」
やっと言う彼女。

鴻日はその様子を見た。

・・・大丈夫ですか?


妃羽「はい・・・」


そうして、『暘谷、鴻日、麗海が傍につく』ということになった。

麗海が少し経ってやってきた。
「任せて下さい。私たちがきちんとお守り、って言ったら変ですがお守りします」

あまりに消え入りそうな妃羽が気の毒で、ぎゅうっと抱きしめた。


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暘谷『これオススメ。あいつ音楽「だけ」はいいから』
カチャッと鴻日にCDを渡した暘谷。

鴻日『森林、業火、挑戦、山岳、財宝、河川・・・』

暘谷『後は「空中」と「月」。作成中』

暘谷の話に拠ると、妃羽は歌も上手く、音楽を習わせたらかなり凄い、とのことだった。



現―・・・

カチャッ
CDを再生する。

♪♪〜♪
♪♪
♪♪



泣く、鴻日。


♪〜






俐人私室。

俐人「何だと?」

執事の正が言う。
「妃羽様がいらっしゃるそうです」

戸惑う俐人。
「またか」

正「暘谷様のことで話があるそうで」

・・・

俐人は言った。
「断ると言ってくれ」


理由は・・・
正が言った。

が、黙ってしまった。

「(うーむ 付ける薬はないのか
いずれ僕も侵されるのだろうか)」
のんびり考える正。


ピリリリリ ピリリリリリリッ

俐人の電話が鳴った。

暗い顔で出る俐人。

え?
ああ。・・・知ってる。


正は瞑想していた。



ピッ
やっと電話が終わったらしい。

俐人「麗海からだ」

鴻日、麗海を交えて妃羽と会うことになった。


外はとても明るくなっていて、窓際がキラキラ輝いていた。
そこに立つ俐人はとても美しかった。


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カチッ
妃羽の紅茶の小皿が鳴った。

麗海「・・・」
ずっと落ち着きが無い妃羽を見守る麗海。


そこは客人の待合室のようなところであった。
魏邸。

夜。である。
日を空けると決心が鈍るのでその日の内に、ということだった。

暘谷は欠席。
理由は、話題が暘谷のことだからである。


外では、薄くフクロウの鳴き声が聞こえた。


 

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