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夜でさえ

小さな世界 > 第3章「ミルフィーユ」
 



夏彦と清子の市が開催する『お祭りパーティ』。

貸衣装が大量にあり、「和風」「洋風」「中華」の服のどれかを選んで着ることが出来る。
(色々とマナー違反なことが起こるものだが、この市の市民たちはそういうものの信頼を勝ち取ったと言える)

清子は「チャイナドレス+眼鏡」にしたのだが、異常に似合ってしまい。
それに慌てた夏彦が急いで着替えさせた。

しかし似合っているだけで注目されてしまう清子に疑問に思う兄。
ふたりの友人たちが何人もやってきて、そのことについて「分かるー」「何でだろうね」と言い合った。

直前まで清子と音楽を聴いていて、音楽の心地良さに浸っていたことを思い出し、
「分かった!」とつぶやく兄。


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音楽。

夏彦も清子も音楽が大好きで、クラッシックを良く聴いていた。

というよりこの世界では「音楽は好きで当たり前」で、誰もかれも普通に音楽を聴いている。
7割がクラッシック。

九九の計算が出来る、出来ない。というのが、
この世界では「音楽が好き」「音楽が嫌い」に相当する。

・・・
夏彦「にわかに信じられないが、別の世界では『音楽が嫌い』『興味無い』という世界が
広がっているのかもな・・・
うーん想像出来ねぇぜ(汗)」


男の子2「なっつんの言いたいことを挙げると...」

女の子「音楽の中毒性?」
男の子「この世界の『音楽』?」

ざわざわざわざわ........

アハハ
チャララ〜♪

ポンポコッ♪

アハハッ

ざわざわ....


この世界の『音楽』流通は仕組まれたもの。
今まで全く意識しなかったけど中毒性がある。

清子「へえ。私が音楽?」

ベチャッ
最後のひとくち(トリプルキャンディー)を落とす清子。

女の子「あー、あたしまた買ってくるよー 皆も要る?」
・・・

男の子2「音楽が無い世界なんて。興味を持たない世界なんて。
有り得ないよ
そもそも他に世界があるなんて意味が分からないし」


男の子2「でもさぁやんが何となく惹きつけられる?ってのは納得出来るかも」

(さぁやん=清子、なっつん=夏彦)

女の子が戻ってきた。

男の子「おまっ、それも買って来たの?」
女の子の片手には大量の狐のお面があった。

「はーい、どぞどぞ。お面もー」
トリプルキャンディーとお面を手早く配る女の子。

女の子「さっきのねー何となく分かる気がしたよ
この世界って妙に音楽が溢れてるし
当たり前だよねー私たちでは」


男の子「んなことよりさ、さっきの」


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帰宅後。
縁側近くの書斎で更に調べ物をセッセとしている夏彦。

夏彦「俺行かねー。おまえひとりで行ってー」

バーベキュー&肝試しの誘いである。

清子「もう!折角の夏休みなのに」


『清子は、音楽みたいな何らかの力?が・・・あんのかな』


夏彦「(最初にコレを見つけて、且つ子供の頃から気にしてたんだよな。
何か力を持ってるから?だと思ったけど)」
しゅんゆうを手に取り、清子のことを考える夏彦。

「(主人公ってやつだからなのかもな)」
汗をかく。

・・・

普段はこんなオカルトじみたものは切り捨てる。

その吸引力に、めまいがするほどの快感を覚え、深呼吸をする夏彦。


おにーちゃん。
ぴょこっ
夏彦の後ろから顔を出す清子。

理々、の母親が何故かふたりの想像の中に同時に出てきたことを話す彼女。

想像上の母親と、母親の友人が音楽について話し、
理々が「何か」を感じる。
そんなアニメのシーンがあったのだ。

えーと
夏彦は指を折りながら言う。
1、俺たちの世界
2、俺たちの小説の世界=愛花の世界
3、俺たちの小説の中のアニメの世界=理々と裕也の世界
4、俺たちの小説の中のアニメの中のゲームの世界=パン・オンライン

夏彦「・・・随分、色んな世界があるよな(汗)」

清子「いまさらー(笑)」


空を見上げる。
「(この空の向こうに、シュンユーがいる・・・?)」

再度指を折る夏彦である。

1、何層もある世界
2、音楽が共通している(保留)


ふたりが寝入る頃、心地良く風鈴が鳴った。

リン...

チリリン...  リン...


 

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