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磁力

小さな世界 > 第1章「妃羽」
 



〜♪ ♪ ♪ ♪
♪ ♪

妃羽「・・・」

自分が作曲した曲、『森林』を聴きながら、
先程の鴻日と暘谷の言葉を反芻している彼女。

ユウ「何だよーおい まだ気にしてんのか?
おまえさんが気にしてもどうしようもないだろうが
もう寝ろ!」

『暘谷さんはハッキリ言って有能な方だ。
我々とは比べ物にならないくらい

―それを、憂いてましてね』

『・・・まぁ、心配してくれるのは有り難いけど、
大丈夫だから』


―・・・俐人様
まさかそんなことをするような人には思えないけど

ああやって鴻日さんが言いに来るぐらいだから―・・・

ユウ「だから寝ろって!」


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カラン・・・

俐人「・・・」

今度はレモン水をグラスに入れている俐人。

「(まぁ大丈夫だな)」

妃羽に対する信頼である。


・・・
「(あいつ・・・手出したらただじゃ済まないぞ)」
暘谷に対する冷静な嫉妬心が芽生える。


暘谷『俺はそういうの苦手なんすよ』

・・・

ま、大丈夫だろう。
安心しきる俐人。

(満面の笑み)



at.FR

あーやだやだ

面倒臭そうに目をつぶる暘谷。

「(何でこんなことに・・・)」

確かに・・・
惹きつけられるとは思ったけど


バサッ
ベッドに、着替えずに横たわる暘谷。


確かに・・・
妙な磁力はあるよな

魅力じゃないんだけど
もっと違うような


ん―・・・

コンコンッ

FRにノックが掛かる。


暘谷「いちごパジャマ?」

妃羽「あれー、暘谷さんはパジャマじゃないんですね
パジャマでおじゃまのつもりだったのに←国が違う」


10分後。

妃羽「たんこぶまた出来たー」

温かいお茶を飲んでいる妃羽。

・・・えっと
妃羽「・・・という訳なんです」

真剣な顔をする妃羽。

暘谷「・・・」

「り、俐人様は、、何をお考えになっているのか分かりませんけど、
私がご迷惑をお掛けしていたらと・・・あぁ」

あちっ!
お茶を一気飲みし、むせる妃羽。

しばらく黙っていた暘谷が口を開いた。

・・・おまえが口出すことじゃないよ

妃羽「え?」

横を向いて目をつぶる。
疲れた顔をする暘谷だ。

暘谷「おまえさんは、妙な磁力があるんだよ」

・・・

「俐人様はそれでおかしくなって・・・
まぁ俺はどうでもいいけど」

妃羽「じゃあやっぱり。嫌がらせ・・・」

暘谷はパッと反論した。
暘谷「違う!それはない!」

「鴻日が何言ったのか知らないけど、
あいつは俺に期待してるからな
それで心配で言ってきたんだろ」

ポリポリッと頭を掻いて「あーしんど」とつぶやく彼。
少し遠くの荷物やら何やらが置いてあるところに行き、早速色んな書類を見始める。

「んー明日は・・・」

妃羽は息が詰まる思いだった。


『おまえさんは妙な磁力があるんだよ』

妃羽「(やっぱりぃ、何かあるんですね?)」


暘谷「ん?」

妃羽は黒い亡霊を背負って、口から魂が出ているような状態になっていた。

「おまっ、何だ。うっとしー!」

妃羽はゾンビ状態で言う。
「私、、どうずれば・・・。俐人様のところに帰れないし・・・」


布団を掛けられてそのままFRの床でゾンビの状態で寝た状態になる妃羽。

・・・
暘谷「(でも、まぁ俐人様への思いは全然まだあるんだよな(汗))」


でも
「(何かある気がするな、この女)」

♪♪
妃羽が寝ぼけて何かを口ずさむ。

「でぃーでんざま・・・」

暘谷「(こいつのせいで色々めちゃくちゃ←ひどい)」


そのまま、ベランダに出て七匹狼(中国煙草)を吸いに行く暘谷。


 

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