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霧への

小さな世界 > 第1章「妃羽」
 



何で

「(暘谷さんとこんなことに・・・)」

選択権は?私の。
・・・と思ったけど

妃羽「(これしか無い。これしか)」
あの地獄から逃れるには


訳の分からない運命に、『夢破れて(レ・ミゼラブルの)』を歌いたくなってくる妃羽。
すっごく
妃羽「(上手い上手くない関係なく、いいのが歌えそう)」

・・・

・・・


出立時。
(早1週間である)


愛衣「うええぇぇっ!」
愛衣が最後にぎゅうぅうっと妃羽の両手を握り、泣いた。

愛衣「私、、主人はたくさん持ちました・・・。
でも、でも。
私、こんなに。
一番あなたが。妃羽さんが好きなんですお"
たくさん、たくさん、、主人いましたけどね・・・
ほんとに行っちゃうのぉぉ・・・うあぁぁ・・・」

妃羽は驚いた。

隣に、元・愛衣の主人の暘谷がいるからである。
(一時的に何かで主人になっていた)

暘谷「(ちょっとショック・・・)」

あ、あの
愛衣さん・・・

愛衣に特に親しい感情は持ってない妃羽(というか、ここまで想われていたのを知らなかった)は
目が点になってしまった。


妃羽が遠くへ行っては駆け寄り、両手を握る。
少ししてまたその繰り返し・・・。

妃羽は「(隣に主人、の(主人仲間)の暘谷さんがいるのに。どうして。ああぁ)」
と困りっぱなしであった。


・・・

車で走り去る頃、取り押さえられているのを遠くから見る妃羽。

大きい声で、
「さようならー!お元気、、でぇ。また会いましょう〜っ」
と手を振る花宇。


しばらくして。


何で
「(こういう車の『運転手』やってるんだろ。暘谷さん
自分が運転したいのかな?)」

数分後。

妃羽の心の見抜いたかのように暘谷が言った。

「俺、こういうの趣味なんで。変だけど・・・
他人に任せてられないんで。
自分で運転してるんです」


妃羽「は、はぁ」

暘谷「あなたには苦労させますよ。
カネ持ってる人間でもラク出来ないって思うかも
(やっぱ俺結婚向きじゃない・・・)」

・・・
妃羽は顔を下に向けていたが、パッと上げた。

妃羽「いえっ!
苦労いっぱいします!
苦労した方が、、性に合ってるっていうか
やはり上つ方は合わないっていうか」

暘谷「ははは。
俺と一緒っすね」


バリバリ会話しているのに運転の上手い暘谷。
どう会話を止めるか迷う妃羽。




妃羽「俺と一緒って。上つ方・・・?(上つ方って言い方やめい)」

暘谷「そーゆーのやなんすよ
ちゃんとやりたいし働きたいし」

やっぱり労働者向けか・・・俺、と思う暘谷。


妃羽「(身分のあ、、る人みたいだけど
すっごく真面目?大変そう・・・
下向けなのか、中身が
こういう人とのが、私に合うのかなぁ・・・)」


朝もやだったのに、一気に朝日が眩しくなってゆく外の景色。


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妃羽「え?」

これは
妃羽「霧の館?」

何故か、ロンドンのように湿った空気が取り巻いている、霧の中の白い館。


バタンッと車から降りて暘谷が言った。
「すごい霧で・・・ここの気候なのか。苦労します」

カサッ
館までの道を歩く妃羽。

神秘的な白樺並木。

本家も『白い家』なのだと聞かされる妃羽。


ちなみに、
大量の荷物は後に別の車が運んでくるので持ち込んでいない。




くるっと振り向く妃羽。

妃羽「敬語いらないですよ
あ、私はあれなんですがー年下だし」
ニコッと笑って言った。


・・・

暘谷「だめです」

腕を組んで少し嬉しそうに言う暘谷。


 

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