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恐怖

小さな世界 > 第1章「妃羽」
 

 


数日後。

花宇「えーっ それって・・・どういう・・・」

妃羽は言った。

「私が居ると、何もかも駄目になってゆくみたい。
全然仕事に身が入らないとか
憎むとか
・・・嫌いだとか。良く分からない」


花宇「でも、すぐに一緒になったのに。すぐにこんなこと、、
ひどい・・・」

上つ方(上流階級)は色々あるから、と妃羽。


「でも」
花宇が言った。

「一緒になったら、、仕事だとか身に入るものなのに
何だろう」


妃羽「やっぱり私が嫌いだったからだと思う。
本能では求めているけど、嫌い、心が嫌っている。
だから、色々心が乱れるっていうか」

あはは

花宇「そんなぁ 本能で求めているのに嫌いだなんてー
そんなことないですよぉ
あ、軽いですね私」

きっと

花宇「きっと、自分じゃ制御出来ないんですよ。
好きな気持ちを」


妃羽「(何か、面倒臭い・・・)」

結構ひどい感情が芽生える妃羽。


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妃羽「(あの記憶たちは何だったんだろう
あの世界に戻れるかな)」

杖も良く分からないし。


すぅ〜・・・

最後のベッドで寝る妃羽。

ガバッ
・・・

「(本能で来られたら怖い。まぁそんなコトないか)」

ガチャッ

念のため鍵を掛ける。



ガチャッ ガチャッ

30分も経たないくらいに、ドアを開けようとする音が聞こえた。
・・・音を聞きながらぼーっとして、すぐに素面になる。

音が止み、しーんとした静寂が訪れる。

ドアの外にいる人物が誰なのか分かった。
ハッキリとではないが。

何者かに操られているような、知らない人間。
憧れの人ではあったが、何か偽物のような香りがする。

愛のない絶望の時間。
それを思う。


「(あの人は偽物なんだ。独立しよう、ここを出よう)」

くるりと背を向け、窓をそーっと開ける妃羽。

『本当の意味では何も?
単純にもの欲しそうだったから』

頭がぐるぐる回る。
このまま死んでしまおうか。どうやって?
妃羽は頭が一気に重くなった。


ガチャガチャッ
ガチャガチャッ!

愛のない『圧力』。
それを感じる。

枕を抱き、
ドアを振り返って、目を細め
「さようなら」と言う彼女。

バサッ

恐々と、窓の外の草っ原に飛び降りる妃羽。


 

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